聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

ずーんと肩を落とす純次くん。気の毒なことに、全て当てはまっている。

でも、ポジティブに変換したら、気遣い屋さん、積極性があるってことだから。加減を調節すればアピールポイントになると思う。



「前田さんもそのまま。いつも笑顔だし、雰囲気も朗らかで人当たりいいし。その場にいると空気が明るくなるから」

「ムードメーカーだもんな。部室に入ってきた途端、みんな顔がパアッて晴れやかになるもん。花言葉は?」

「あなただけを見つめる。何事も真っ直ぐひたむきに取り組むところがピッタリだなと思って」



1つ1つ、脳内で反芻しながら、文字に起こしながら、喜びを噛みしめる。


『ひまわりを見ると、照未の顔が思い浮かぶ』


私も彼と同様、友達やクラスメイト、部活仲間から既に例えられていた。


明るく朗らか、真っ直ぐでひたむき。そういえば、前にも似たようなことを言われたような。あの時は確か、活発と社交的だったっけ。

毎年夏が来るたびに言われてたけど、詳しい理由までは聞かされてなかったから、なんだか謎が解明されたような清々しい気分だ。



「ありがとう。私、そんな陽気に見える?」

「うん。フルーツだと、ビタミンたっぷりのオレンジだね」