聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

うんうんと頷きながら、友人たちの背後に置かれた観葉植物を眺める。


春夏秋冬、朝昼夜。いつ来ても、どこを見ても、必ず緑が目に入るこのお店。

以前オーナーに聞いたら、『都会で奮闘する人たちの癒しの場になれば』という思いから、自然を感じるデザインにしたそうで。中には自分で育てた植物も置いているんだとか。



「2人はお花見した?」

「いや、まだ」

「私も。もう咲いてるの?」

「うん。兄ちゃんがデートで公園に行ったんだけど、結構咲いてたって。五分咲きくらいって言ってた」



へぇ〜と相づちを打つも、視線は窓の外。

誰か入ってこないかな〜と頬杖をついて通行人を観察する。


ちょうど1年前、恭子先輩と菜々子先輩も幹事役を任され、ここを訪れていた。

先輩たちいわく、平日でも満席で、あちこちから楽しげに会話する声が聞こえていたらしい。


夕方とお昼では、メニューも値段も違ってくるもんね。

でも、成人祝いでお兄ちゃんと訪れた時は、ここまで静かじゃなかった。席も7割は埋まってた気がする。まぁ、土日で夏休みシーズンだったからってのもあると思うけど。