聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

メモ帳にペンを走らせ、綿密に相談を重ねる。


無事に進級が決まり、来月から3年生──サークル最上級生となる私たち。

リーダー就任とはならなかったのだが、歓迎会の幹事係を任されたため、昼食も兼ねて、提供するメニューを決めに来た。



「とりあえず、3つ頼むけど、いい?」

「いいよ。金子は、2皿分食べることになるけど……」

「大丈夫。いつもおかわりしてるから。入る入る」



メニューが決まり、純次くんが「すみませーん」と手を挙げた。

やってきた岸元さんにオイル系のパスタ3種類と、アラビアータパスタを注文する。



「ご注文、承りました。コーヒーは食後にお持ちして大丈夫ですか?」

「はい。お願いします」



注文を確定させてメニュー表を返却。

戻っていく彼を見届けると同時に、店内をぐるりと見渡す。



「早いなー。こないだ年明けたと思ったら、もう折り返し地点って」

「あっという間だよな」

「そうだね」