聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

コクコクと何度も頷くも、頭の中は「どうしよう」「ごめんなさい」の言葉が激しくループしていて、パニック状態。

危うく衝突するところを助けてもらったというのに。これじゃあ恩を仇で返すようなものだよ……!



「べ、弁償しますっ。それ、いくら?」

「いいよいいよ。セールで買った安物だし」

「だったらクリーニング代を……」

「いや、いいよそれも」



歩道の真ん中で、一歩も譲らない私たち。

清水くんは、「自分が引っ張ったせいだから」と遠慮しているけれど、汚れを目の当たりにしてしまった以上、何もしないわけにはいかない。


最終的に、私の口から出た言葉は──。



「なら、せめて洗わせて……!」







「ただいま〜……」



玄関の鍵をそっと解除し、ドアの隙間から恐る恐る中を覗く。



「どう?」

「大丈夫。まだみたい」