聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

なかなか折れず、「ケーキ買うからさ〜」としぶとく懇願していたけれど、結局我慢することに。

仕事の邪魔しちゃ悪いもんね。……でも正直、私も一目でもいいから見てみたかったな。



「前田さんも、24と25はバイト?」

「そうだよ。朝から夕方までみっちりと」

「いいの? 家族と過ごさなくて」

「うん。今年は彼女さんとデートするみたいだから。去年は一緒にケーキ食べられたし」



去年と同じく、今年も冬休み初日から年末休暇の前日までフルタイム勤務。

イブも当日もお仕事だと気の毒に聞こえそうだけど、まかないでケーキ出るし、お菓子ももらえるし。

1人で過ごすよりかは気心の知れた人たちと過ごすほうが楽しいと思い、二つ返事で了承した。



「私もその日はサンタさんの格好するんだ。帽子と上だけだから、コスプレってほどじゃないけど」

「そうなんだ。着るのは前田さんだけ?」

「と、他のホールの人だけ。たまに純次くんもレジに入る時あるけど、基本キッチン担当だから」



純次くんは着ないとわかると、清水くんは「なーんだぁ」と残念そうに呟いた。


キッチンスタッフは作業しやすいように、いつもの制服。だけど、エプロンは自由なので、全員色も柄も違う。

去年は店長と副店長がクリスマス柄のエプロンを着てて、微笑ましく感じたっけ。今年もお揃いにするのかな。