聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

気まずそうに答える清水くん。

どうやら2日間とも、伯母と一緒に知り合いのケーキ屋さんで売り子をする予定があるらしい。



「夕方までのシフトだけど、長引くかもしれないから。大丈夫だとは思うけど、一旦保留でいい?」

「了解。ちなみにその店ってどこ? 近場?」

「多分。学校の近くって聞いたから」

「サンタの格好するの?」

「まぁ、一応。……見に来るつもり?」

「え、ダメ?」

「ダメじゃないけど……なんか、やだ」



途切れ途切れに答える清水くんに、「やだってなんだよ!」と純次くんが素早く突っ込んだ。


多分、写真撮るからだろうな。さっきのイルミネーションの話も、写真撮影にオススメのスポットだったし。

図々しい純次くんのことだから、「ケーキ買うから1枚撮らせてよ」とか言いそう。



「じゃあ、また来週」



門を出たところで、純次くんとお別れ。

拗ねた表情を浮かべる彼に手を振り、2人で帰路に就く。



「ほんとにあいつは……」

「サンタさんになる機会ってあまりないもんね」