聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

夏祭りは毎年行われていたけれど、誕生日とかぶることは1度もなかった。

友達は多かったけど、家族以外の人から祝ってもらったことはほとんどなくて。

教室で「誕生日おめでとう!」とクラッカーを浴びるクラスメイトを見て、せめてあと2週間早く生まれていたらと羨んだ時もあった。



「すっごく綺麗。ありがとう純次くん」

「疑って悪かったな。来てくれてありがとう」

「いえいえ。喜んでもらえて何よりです」



得意げに口角を上げながらも、嬉しそうに笑みをこぼしている。

浴衣と私服の友人に挟まれて、幸せと特別感に満ちあふれた30分間を過ごした。







フィナーレを見届けた後、やや急ぎ足で広場を出て、公園前のバス停へ。

余韻が残る中、臨時バスに乗り、待ち合わせ場所の駅まで戻ってきた。



「じゃあ、また学校で。照未ちゃんはお店で」

「うん。今日はありがとう」

「気をつけて帰れよ」