聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

3人でテーブルを囲み、食事に手をつけた私たち。

お腹が膨れた後は、再び屋台エリアに戻り、射的、ヨーヨー釣り、スーパーボールすくいと、お祭りならではのゲームを楽しんだ。



「結構歩くね。周り木だらけだけど……」

「本当に見えるの?」

「見えるよ。それはもうバッチリとハッキリとね」



ステージイベントを観賞し終えた足で、近隣の公園へと向かう。

足を進めるにつれて、空は徐々に暗く、辺りは静かになっていき、下駄とスニーカーの足音だけが響く。

純次くんいわく、花火観賞の穴場だという。


小道を抜けて広場に出ると、既に先客が。花火が上がるのを今か今かと待ち遠しそうに空を眺めていた。

といっても片手で数えられるほどの人数なので、知る人ぞ知る極秘スポットなのだろう。


射的の景品を見せ合いっこしたり、スーパーボールを交換したりして時間を潰す。


──ヒュルルルル〜。


始まりを告げる音が聞こえ、一斉に顔を上げた。


ドンッ、ドンッ、と次々に打ち上がる大輪の花。

どれも木々に遮られることなく、雲1つない空に弾け咲いている。