聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース

あはは〜と愛想笑いを浮かべて罪悪感を薄める。


切れ長の目を持つ恭子先輩と、つぶらな瞳を持つ菜々子先輩。第一印象だと真逆のタイプに思われるが、実際はこのように相性ピッタリ。

カフェ巡りが趣味とのことだけれど、成人後はお酒も飲むようになり、春休みに岸元さんのレストランでワインを堪能したと聞いた。


会うたびに思う。2人ともオシャレだよなぁ。

一見シンプルでも、靴下は柄物だったり、小物と色を合わせていたり。エプロンも三角巾とお揃いの柄だし。

きっと浴衣姿も素敵なんだろうなぁ。


すると、「それならさ!」と恭子先輩がひらめいた様子で口を開いた。



「みんなで浴衣見に行かない? 今デパートで浴衣フェアやってるし」

「いいね! 私も新しい髪飾り欲しいなって思ってたんだよね〜」



二つ返事で賛成した菜々子先輩。

多分、昨日行ったデパートだな。出入口とエスカレーターの脇にチラシが貼られていたのを見たから。



「来月はテストあるから、できれば今月中がいいんだけど、どうかな?」

「はい、大丈夫です。よろしくお願いします」



休日は全てバイトだが、副店長……純次くんの母親の体調面を考慮して、今月いっぱいは営業時間が短縮されている。


大丈夫。あの日はたまたま日曜日で、たまたま頭に思い浮かんだのがデパートだった。つまりレアケース。

いくら学校から徒歩圏内でも、他にもお店は山ほどあるんだから。


二つ返事で了承し、頭を下げた。