side義數


「……っ可愛すぎかよ。俺の嫁」


「あれ?義數様?……楓様が……「大好きでたまらない」


運転しながら、バックミラーを怜は見ながら言う。


「これから、バラエティとドラマ撮影行けますか?義數様?」


「……行けねえ…!」
俺は頭をくしゃくしゃと髪を掻きながら言う。


「だけど、仕事ですから。」


「だがな、怜……お前、楓の可愛さ、分かってねえだろ?」


「すいません……!」


「まぁ。俺だけに分かってればいいから」

「は、はぁ……」
ゆっくり、少しだけ、コクリと頷く怜。


そして、俺は……夕方にドラマ・バラエティ撮影が終わるなんて、知らないまま、俺は車の中から、車窓を見ていた。