そんな裕太から慌てて身を離した。


「だ、大丈夫だから! 少し喧嘩しただけ」


かすれた声で必死に言い訳をする。


マネージャーのことで選手に心配をかけるわけにはいかない。


マネージャーのせいで試合に影響がでたら、本末転倒だ。


「でもっ!」


「本当に大丈夫。助けてくれてありがとうね」


私はそう言い、溢れてくる涙を無理やり引っ込めて笑顔を浮かべたのだった。