「嘘をついてもすぐにバレる。セイラはすぐに早口になるからな」


そう言われたらもうなにも言い返せなかった。


私は自分の口を指先で触れる。


こんなときだけれど、私のことを見てくれていたのだとわかって嬉しさがこみ上げてくる。


「何があったのか説明してくれるか?」


そう聞かれて私は素直に頷いたのだった。