「は、はい!」
緊張してどうもぎこちなくなってしまう。
そんな梓を見て6年生のお姉さんはクスクス笑った。
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。ほら、こっちにおいで」
手招きされて近づいていく。
本当は一番前を歩くのが6年生。
次が1年生から順番に並んでいるのだけれど、いつも梓は6年生のお姉さんに手を
繋がれて歩いていた。
登校班に慣れていないということもあるけれど、万が一途中で体調が悪くなったりしてはいけないからだ。
6年生のお姉さんは優しくて、梓に歩調を合わせてくれる。
会話が途切れないのは、梓の体調変化にすぐに気がつけるようにだった。
学校に到着するころには梓の緊張はすっかり解けていた。
「それじゃ梓ちゃん、頑張ってね」
そう言って6年生の教室へ向かうお姉さんの背中を名残惜しく見送る。
どうせならもっと一緒にいたい。
学校がもっともっと遠かったらよかったのに。
そんな事を考えながら3年生の教室へと向かった。
緊張してどうもぎこちなくなってしまう。
そんな梓を見て6年生のお姉さんはクスクス笑った。
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。ほら、こっちにおいで」
手招きされて近づいていく。
本当は一番前を歩くのが6年生。
次が1年生から順番に並んでいるのだけれど、いつも梓は6年生のお姉さんに手を
繋がれて歩いていた。
登校班に慣れていないということもあるけれど、万が一途中で体調が悪くなったりしてはいけないからだ。
6年生のお姉さんは優しくて、梓に歩調を合わせてくれる。
会話が途切れないのは、梓の体調変化にすぐに気がつけるようにだった。
学校に到着するころには梓の緊張はすっかり解けていた。
「それじゃ梓ちゃん、頑張ってね」
そう言って6年生の教室へ向かうお姉さんの背中を名残惜しく見送る。
どうせならもっと一緒にいたい。
学校がもっともっと遠かったらよかったのに。
そんな事を考えながら3年生の教室へと向かった。