「ごめんね、部活中なのに」
「いえいえ! 大丈夫ですよ!」
その日の放課後、ミワワちゃんを中庭に呼び出した。
キラッキラな眼差しにイキイキした笑顔。
会えて嬉しいです! と顔全体に書かれている。
これからこの表情を崩すのかと思うと、心が痛い。
けど……ミワワちゃんのためにも、ここは先輩としてきちんと指導しなければ。
ベンチに腰かけ、意を決して話を切り出す。
「あの……先週の金曜、カフェに行ってた?」
尋ねた瞬間、愛くるしい顔が激しく歪んだ。
「いきなりごめんね。ちょうど、近くにいて。友達と仲良さそうに話してたから、2人で行ったのかなぁ……って」
うつむいたまま黙り込むミワワちゃん。
人格が変わったのかと疑うレベルで顔に影を落としている。
「雷夜が、コーヒー以外にも色々買ってたって言ってて。もしかして、友達の分を買ってたの?」
「…………はい。お泊まりパーティーすることになって……二手に分かれて買い物してたんです」



