てっきり3年生だと思ってた。

刹那くんや琉夏くんもだけど、この学園は大人っぽい人が多いんだなあ。

でも、同じ学年でなんだか嬉しい。


キーンコーン……

ちょうどその時、タイミングよくチャイムが鳴った。

昨日の流れだと、これは予鈴。あと5分後に本鈴が鳴る。


「行かないとまずいんじゃねえの?」


チラッと見上げてそういうけど、アナタは……。

そんな視線を察知されたのか、彼は当たり前のように「俺は授業出にはない」そう言って再びゴロンと芝に寝転んだ。

こんな学園でも、堂々とサボる人がいるんだ。単位とか、大丈夫なのかな?


「じゃあ……私、行きますね」


そんなことが気になりながらも、彼を残して校舎へ戻った。