そう答えると、眉をひそめて怪訝そうに言った。


「なんだそれ」


エクセレントルームで食べた……ってことは、言わない方がいいよね。

彼は、私がその、ローズ……になったことなんて知らないんだろうし。


「でもっ、これから友達ができたらいいなって思ってます!」


私、なに宣言してるんだろう。

でもなんとなく。

神社でお祈りするみたいに、口にする。

言霊。願えば叶うっていうし。


「だな」


そう言ってくれて、思わず笑顔になる私。


「アンタ、名前は?」

「あっ、申し遅れました。2年の、来栖寧々です」

「ふーん」


そう言ったキリ、黙り込む彼。

名乗ってくれそうな気配がないから、私の方からたずねる。


「あ、あなたは……」

「……白樺(しらかば)凰我(おうが)。2年」

「あっ、同じ学年……」