琉夏くんは、あのあと外に出てしまったみたい。

椿くんは、「あいつはいつも女の子と夜は遊び歩いているから気にしなくていいよ」って言ってたけど。

うーん、やっぱり気になる。

椿くんは、部屋で誰かと電話しているみたい。

時々、大きな笑い声が聞こえてくる。

刹那くんは……部屋かな?


「は~」


私は広いリビングでひとりクッションを抱えて、見てもいないテレビ画面をボーっと見つめていた。

ここへ来てからめまぐるしく色んな事があって、本当に疲れた。

部屋にひとりでいると、悶々と考え混んじゃいそうだからリビングに来たけど、なんだかここも落ち着かない。

だって、無駄に広すぎて!!