もしかして起きてるの?
後ろから抱きしめられているような状況だからちゃんと確認できない。
息をひそめるようにして、聞き耳を立てた。
スゥスゥと規則的な呼吸音。
まだ寝ているっぽい。
それにホッとして、今度こそ抜け出そうと彼の腕をゆっくり解こうとした。
「ん、んぅ?」
でも、その前に今度は本当に起きてしまったらしい。
大きく息を吸ったかと思った彼は、吐く息と同時にわたしをギュウッとまた抱きしめた。
そしてちょうど耳元で囁かれる。
「はよ……雪華……」
「っ!?」
瞬間ゾワゾワッと気恥ずかしいような感覚が胸のあたりから全身をかけめぐる。
ただでさえイイ声をしているのに、寝起きでかすれてしまっているところが逆に色っぽくて……。
なんだかそれだけでもクラクラしてしまいそうになる。
でもそのまま彼の色気にあてられるわけにはいかない。
わたしは気を取り直し、どもりながらも声を上げた。
「あの、えっと……おはよう、ございます。……その、離してくれませんか?」
「……何で?」
「え? だって、朝だし……?」
逆に聞き返されて、戸惑いつつも答える。
後ろから抱きしめられているような状況だからちゃんと確認できない。
息をひそめるようにして、聞き耳を立てた。
スゥスゥと規則的な呼吸音。
まだ寝ているっぽい。
それにホッとして、今度こそ抜け出そうと彼の腕をゆっくり解こうとした。
「ん、んぅ?」
でも、その前に今度は本当に起きてしまったらしい。
大きく息を吸ったかと思った彼は、吐く息と同時にわたしをギュウッとまた抱きしめた。
そしてちょうど耳元で囁かれる。
「はよ……雪華……」
「っ!?」
瞬間ゾワゾワッと気恥ずかしいような感覚が胸のあたりから全身をかけめぐる。
ただでさえイイ声をしているのに、寝起きでかすれてしまっているところが逆に色っぽくて……。
なんだかそれだけでもクラクラしてしまいそうになる。
でもそのまま彼の色気にあてられるわけにはいかない。
わたしは気を取り直し、どもりながらも声を上げた。
「あの、えっと……おはよう、ございます。……その、離してくれませんか?」
「……何で?」
「え? だって、朝だし……?」
逆に聞き返されて、戸惑いつつも答える。