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休憩時間教室にいると、どうしてもトオコとユウキの2ショットを見ることになってしまうので、セイコは1人で中庭や渡り廊下に移動して時間を潰した。


今頃2人はどんな話をしているんだろう。


また手を繋いでいるんだろうか。


そう考え出すと止まらなくて、持ってきた本はちっとも先に進まなかった。


15分の休憩時間はどうにかやりすごすことができても、40分の昼休憩をすべて教室以外で過ごすことは難しかった。


給食だけはどうしても教室で食べないといけない。


今日のメニューであるクリームシチューを口に運びながら、耳はトオコたちの会話を聞いている。


「えぇ、それ本当?」


「本当だって! 今度みんなで行ってみようよ!」


なんの話かわからないけれど、出かける話で盛り上がっている。


昼休憩となるとクラスの女子のほとんどがトオコの周りに集まり、一緒にご飯を食べている。


その中に男子が1人、ユウキが混ざってトオコの話を聞いているのが見えた。


どうして!?


咄嗟にそんな疑問が浮かんできて、スプーンを握りしめる手に力が入る。