そう言うと、両親は互いに目を見合わせた。


「知奈が自分でそんなに考えていることなら、きっと大丈夫だろう」


「そうね。でもなにかあったらすぐに相談するのよ?」


私はパッと笑顔になって大きく頷いた。


「わかった、約束する」


こうして私はようやく高校生活の一歩を踏み出すことになったのだった。