甘い毒に溺れ堕ちて

じめじめ空気も吹き飛ばすくらいの眩しい笑顔で、ぎゅううっと手を握られた。

顔は青白いけど、心の元気は出たみたいで、ひとまず胸を撫で下ろした。



「写真撮るの上手いね。普段から撮ってるの?」

「うん。毎日晴日と晴月の写真撮ってるから」

「お父さんに送る用に?」

「そうそう。今日のはるとはづって題名で」



画面をスワイプさせ、最近撮影した写真を見せる。


新しく買ってもらったパジャマを着て、ソファーの上で決めポーズを取る晴日。

幼稚園で作った魔法のスティックを片手に、アイクラのダンスをする晴月。

スマホの中は、2人の愛くるしい瞬間を切り取った写真と動画がたくさん。


1ヶ月に1回の頻度で整理してるけど、どれも可愛すぎてなかなか消せずにいるのが悩み。

このペースで撮り続けると確実に容量オーバーしてしまうから、現像するか、パソコンに移さないとな。



「あ」