甘い毒に溺れ堕ちて






その夜、早速藍くんにメッセージを送った。



【話したいことがあります。空いてる時間があったら2人で会えない?】



忙しいのは承知済み。彼の家庭事情を念頭に置いて、気長に待つことにした。


しかし、翌日も、その次の日も、チャット画面を見ても未読のまま。

アプリの不具合の可能性も考えて再度送信してみても、既読マークは付かず……。


気づいてない……? 通知オフにしてる? それかスマホ壊れちゃった?

でも、下校中にいじってるの見かけたし……。


私を試しているのか、おちょくってるのか。

笑顔で挨拶されるたびに勘ぐってしまって、逆に胸がざわつくように。


いっそのこと最初から電話にしていれば良かったと後悔するほど、日に日に決意は揺らいでいくばかりで──。



「──それでは、10分間の練習の後、出席番号順に行います」