地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

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 玄関でのやり取りが終わると、ヨシさんとノブさんは「若に知らせてくるぜ!」と言っていなくなってしまった。

 わざわざ知らせなくていいのに。

 進んで会いたいと思っていないあたしはそう思いながら彼らの背中を見送った。


 そうしていると、まずはお世話になるってことで組長さんに挨拶して欲しいと遥華に頼まれた。

 確かに必要なことか、とは思うけれど流石に緊張する。

 どんな強面の人が出るんだろうって。


 そんなあたしに、遥華は緊張をほぐすように話しかけた。

「普段の親父さんは普通に優しいからそんなに緊張しなくて大丈夫だよ? むしろ美来くらい可愛い子だったらきっとメチャクチャ可愛がられるから」

「そうなの?」

「そうだよ。普通に同級生のお父さんって感じでいれば良いって」

 実際あたしの養父だしねぇ、とにこやかに遥華が言うので少しは緊張もほぐれる。


「同級生のお父さん……」

 呟いてから、ふと気づく。

 ここの組長さんってことは銀星さんのお父さんってことで……という事は久保くんのお父さんってことでもあるんだよね?
 異母兄弟だから、父親は同じってことだし。

 そこに思い当たったら、今度は別の意味で緊張してきた。