地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~

「さてと、食事は終わったかな? 美来さん」

 話し合いが終わると坂本先輩にそう聞かれる。

「……はい」

 この後行われることを思うと、気が進まなくて返事も小さいものになる。

 でもやらないわけにはいかない。

 でないと、いつまで経ってもあたしが本当に《かぐや姫》なのかと疑う人たちは出るだろう。
 それに、朝のように素顔を見たいと言ってくる子もまた出てきそうだ。


 ここは奏の言う通り、一番効果的な方法で出来るだけ多くの生徒に知らしめるしかない。


 坂本先輩はあたしが座っている場所まで来ると、左手を差し出してくる。

「さあ、エスコートしましょう。俺のプリンセス」

 キザッたらしい言葉だけれど、外見王子様な坂本先輩が言うと全く嫌味にならない。
 むしろ似合っている。

「……よろしくお願いします」

 あたしは差し出された手に右手を乗せ、軽く引かれるままに立ち上がった。


 すると、あたしの両側に立つように八神さんと如月さんが来る。

「……もしかして二人も一緒に?」

 聞くと、「当然だろ?」と左にいる八神さんが男らしい笑みを浮かべて答えた。