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昼休憩の時間になると怜美は一人で学校内を歩き回っていた。


途中で友達に声をかけられたけれど、今は遊んでいる場合ではなかった。


渡り廊下からグラウンドを眺め、給食の調理場を抜けてついに外へ出てきてしまった。


「どこにいるんだろう」


呟いて後者裏へと足を運んだとき、ようやくお目当ての人を見つけることができた。


「猫田さん!」


怜美は花壇を眺めていた猫田さんに声をかけた。


背が高くて整った顔立ち、そして背も高くてスタイルも抜群。


今は少し眠そうな顔をしていてそれがとてもかわいらしかった。


「怜美さん、こんにちは」


欠伸をして目をこする猫田さんに思わず微笑んでしまう。


昔祖父の家で飼っていたトラ猫を思い出してしまうしぐさだった。


「猫田さんって向こうの世界でモテるでしょう?」


突然の質問に猫田さんはビックリしたように目を丸くした。


「どうしたんですか、急に」


「なんとなく、そう思っただけです」


「そうですか。それより、僕に何か用事でしたか?」