その声が反響して戻ってくれば、怜美は更に調子に乗って大きな声で歌う。
歌いながら階段を2段下りて電気をつけた。
古い電球が何度か点滅してパッと周囲を照らし出す。
オレンジ色の光が地下階段を下まで照らしたのを見て、怜美は一旦歌をやめた。
ひやりとした空気が怜美の体を包み込み、それはまるで地下室へ誘われているような気分になった。
でも違う。
私は自分からここへ来たんだ。
怜美はスゥっと息を吸い込んで、「おばけなんてないさおばけなんて嘘さ」と、また歌い始めた。
歌いながら階段を下りていく。
リズムに乗ってテンポよく。
「おばけなんてないさおばけなんて嘘さ」
同じフレーズを歌って何度目か、ついに地下室に到着した。
体の表面は冷えてきていて、怜美は両手で自分を抱きしめた。
壁のスイッチを入れて地下室を明るくすると、想像以上の広さがあることがわかった。
この地下室に生徒全員が非難できるのだから、体育館と同じほどの大きさがあるのだ。
その中で照らされているのはほんの一角だけ。
あとは闇に包まれていて、怜美は思わず闇をジッと見つめてしまった。
歌いながら階段を2段下りて電気をつけた。
古い電球が何度か点滅してパッと周囲を照らし出す。
オレンジ色の光が地下階段を下まで照らしたのを見て、怜美は一旦歌をやめた。
ひやりとした空気が怜美の体を包み込み、それはまるで地下室へ誘われているような気分になった。
でも違う。
私は自分からここへ来たんだ。
怜美はスゥっと息を吸い込んで、「おばけなんてないさおばけなんて嘘さ」と、また歌い始めた。
歌いながら階段を下りていく。
リズムに乗ってテンポよく。
「おばけなんてないさおばけなんて嘘さ」
同じフレーズを歌って何度目か、ついに地下室に到着した。
体の表面は冷えてきていて、怜美は両手で自分を抱きしめた。
壁のスイッチを入れて地下室を明るくすると、想像以上の広さがあることがわかった。
この地下室に生徒全員が非難できるのだから、体育館と同じほどの大きさがあるのだ。
その中で照らされているのはほんの一角だけ。
あとは闇に包まれていて、怜美は思わず闇をジッと見つめてしまった。



