病んでる僕と最強の勇者たち

「初めまして、シェーラ姫。

オレの名前はブライアン・シェリー。

人はオレのことを最強の勇者と呼んでいます。

オレはこのベルミータ国が抱える問題をベルミータ国の使いの者から聞いて知りました。

でも、安心して下さい。

この最強の賢者、ブライアン・シェリーがいる限り、闇の魔王、ダーギルは、長生きすることができないでしょう。

なぜならオレは最強の勇者。

世界中のお姫様の願いを叶えるのが、このオレの仕事だからです」



ブライアンの話を聞いて、最初にリリーが口を開いた。



「またブライアンが鼻の下を伸ばしてるよ。

シェーラ姫に嫌われればいいのに」



リリーの言葉にマギーが続いた。



「ブライアンはシェーラ姫に舞い上がって、仲間たちの存在を忘れている。

あんなブライアンでは、パーティーのリーダー失格だ」



上機嫌なブライアンとは対称的にリリーとマギーは怒っていた。



僕はそんな二人をなだめるように、ブライアンをフォローした。