病んでる僕と最強の勇者たち


(せっかく異世界に来たのに、僕の命は短かったなぁ……。

セクシーな女神のフローラさんは、僕に最高の夢設定をくれたのに、僕はそれを生かせなかった。

シェーラさんはベルミータ国で、僕が最強の賢者たちと共に帰ってくるのを待ってるのかなぁ。

最強の勇者って、どんな人だったのだろう?

僕は一度、最強の勇者に会いたかった……)



死の間際に、たくさんのことが頭の中を駆け巡っていく。



そして僕はひげ面の盗賊からの強烈な攻撃をまともに受けてしまった。



ああ、短かった僕の異世界人生。



僕はこの一撃で死ぬ……?



あれっ、おかしいなぁ。



この攻撃って、全然痛くない。



っていうか、ひげ面の盗賊の攻撃力を僕の防御力が遥かに上回っているのか?



だとしとら、答えは一つだ。



僕とこのひげ面の盗賊とでは、明らかレベルが違うんだ。