僕は絶対に忘れることのないその声に振り返った。



するとそこには、ダーギルの魔法で大ダメージを受けていたブライアンが、完全復活して僕の後ろに立っていた。



「ダーギルの野郎、好き勝手にやってくれたな。

オレの電光石火の剣で、ダーギルを倒してやる!」



僕はブライアンの自信に満ちたその声に体が震えた。



僕は最強の勇者、ブライアンの本気の戦いをまだ知らない。



ブライアンの電光石火の剣は、マギーが捉えきれなかったダーギルを捉えることができるのか?



僕はその答えを知りたかった。



そして僕はブライアンが戦いに戻ってきたことによろこび、高い声のトーンでブライアンに話しかけてた。



「ブライアンがいてくれたら心強いよ。

ブライアン、僕と一緒に戦おう。

二人の力を合わせたら、きっとダーギルにも勝てるはずだよ」



僕が声を弾ませ、そう言った言葉にブライアンは頷かなかった。



「確かに二人で戦った方が有利だろうな。

だけどオレはダーギルに貸しがある。

一人で叩きのめさなくちゃ、オレの気持ちは収まらない!」



僕はブライアンのその言葉に戸惑った。



いくらブライアンが強いと言っても、敵はあのダーギルだ。



僕もリリーもマギーも、ダーギルには敵わなかった。



そんな相手にわざわざ一対一の戦いを挑むなんて……。



僕がそう思っているとき、ブライアンが僕の心を見透かしたように、僕に話しかけてきた。