(ダーギルはどこだ?

間違いなくこのフロアーにダーギルがいるはずなのに、どこにいるかがわからない。

このままでは不意打ちをくらってしまう。

どうにかしなくちゃ)



僕はそう思って、強い警戒心の中で辺りを見回していた。



するとそのとき、マギーが何かに気づいて声を上げた。



「みんな、気をつけろ!

フロアーの天井から黒い触手が伸びてきている。

この黒い触手はダーギルの体の一部だ!」



マギーのその声にハッとして、僕は目を凝らして辺りを見回した。



するとたしかに、薄くて黒い影のような触手がフロアーの天井からたくさん下りてきて、フロアーの床を這いつくばっていた。



僕がそれに気づいた次の瞬間、リリーの悲鳴がフロアー中に響き、僕たちは息をのんだ。