病んでる僕と最強の勇者たち

「いいぞ、ブライアン！

その調子だよ！」



ブライアンの後ろを走るリリーが、はしゃぎながら声を上げた。



リリーはまるでお祭りに来ているみたいに、うれしそうにはしゃぎ、マギーはその真逆で、冷静に淡々と階段を上っていた。



お城の最上階へと続いていると思われていた階段は途中のフロアーで一度途切れ、そこは何もない広々としたフロアーになっていた。



そしてそこには、巨大なライオンのモンスターが三体、まるで僕たちが来るのを待っていたかのように僕たちの前に立ちはだかっていた。



「体長が十メートルはあるライオンのモンスター……。

強敵だな」



マギーが真顔でそう言った言葉をブライアンが軽く否定した。



「強敵なもんか。

これくらいの敵は簡単に倒してやるぜ！」



「リリーの魔法で倒すよ。

リリーはとっても強いんだよ」



巨大なライオンのモンスターが僕たちに襲いかかってきて、ブライアン、マギー、リリーの三人は戦う体勢を整えていた。



「それじゃ、暴れようぜ！」



ブライアンがそう叫んだ直後に、巨大なライオンのモンスターと、僕たちの戦いが始まった。