病んでる僕と最強の勇者たち

「お城の最上階までノンストップだ。

このオレが敵を斬って、斬って、斬りまくる!」



ブライアンの電光石火の剣は、本当に早業だ。



ブライアンは次々と敵を斬って、階段を駆け上がっていた。



そして僕たちは、そんなブライアンの後ろをついて、ブライアンと共に階段を駆け上がっていった。



たった一人でたくさんのモンスターを倒していくブライアンの強さは、僕たちの仲間たちと比べても尋常ではなかった。



まるでブライアンに剣の神が乗り移っているかのように、ブライアンは圧倒的に強かった。



僕はこれが最強の勇者と言われている人間の強さなんだと思い、ブライアンの剣技に見とれていた。



もしも僕が生まれ変われるならば、僕もブライアンみたいな強さが欲しい。



そしたら僕に今とは違った新しい景色が見えるだろうか?



誰もが認めるような最強の強さを身につけたなら、僕はどんな風に変われるんだろう?