何でミイラ男たちは僕を見て逃げ出したのだろう?



当然、涌き出てくるその疑問に、僕は一つの答えを出した。



その答えとは、僕の強さを本能的に察したミイラ男たちが、僕の強さに恐れをなして逃げたということだ。



そして、僕が出したこの答えはきっと間違いではないだろうという確信めいた直感が僕にはあった。



ステータスだけ見れば、自分が最強の賢者であることを僕も知っている。



これが噂の異世界での無双モード?



自分がアニメの世界の主人公に近づいていくような不思議な感じに、僕は心の中で興奮していた。