ん?


「……っと、あわわっ……」


湯上り、濡れた髪、ショートパンツ……。


自分の姿を再確認して、変な日本語を発してしまう。


こんな姿を男の子の前でさらしちゃうなんて恥ずかし過ぎるっ。


「失礼しましたっ!」


あわててドアを閉めようとしたとき。


「何組」


雑誌に目を落としたまま、ぶっきらぼうに放ったのは私への問いかけに聞こえて。


「……は……い……?」


閉めかけた扉からそっと顔を出す。


「同じ学校とか言ってたけど、何組」


……っ。


「さ、三組です」


ドキドキしながらそう言えば。


「は?」


また冷たい視線を投げられる。


ひいっ!!!


だからこの視線は怖いって……。