「ほらぁ~、言った通りじゃーん」


真希ちゃんは、私の肩をツンツンと叩いてなぜかドヤ顔。


朝の朔くんのあり得ない宣言は、あっという間に校内に知れ渡って。


私は真希ちゃんと蘭子ちゃんに冷やかされっぱなし。


「やっぱり永瀬は小春のこと好きだったんだね~。それにしても堂々と宣言なんて、溺愛感半端ないじゃん。ギャップ激しすぎて頭痛がするわ~」


「あの永瀬がね。とにかく良かったわね、おめでとう」


相変わらずクールな反応な蘭子ちゃんだけど、すごく喜んでくれているのがわかっ
て、私もすごくうれしい。


「うん、ありがとう」


休み中に両想いになれたことを私の口からも伝えると、ふたりは自分のことみたいに喜んでくれた。


「これで夏休みも暇じゃなくなったじゃん! しかも、出掛けなくても毎日家でイチャイチャできるし最高だね!」