溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。



──目を覚ますと、太陽はてっぺんに昇っていた。



「小春、アイス食べる?」


「うん、食べる!」


たまにはこんな朝(昼?)もいいねなんて言いながら起きて。


窓を開け放したリビングで、私たちはまったりしていた。


昨日、あのとき朔くんはコンビニでアイスを買ってきていたみたいなんだ。


暑い昼間からのアイスは嬉しい!


私がソファに座ると、アイスを手に隣に座ってくる朔くん。


ビクッ。


いつもは向かいに座るのに、突然隣に座られてドキドキする。


でも……両想いになったんだから、距離を縮めたっていいよね……?


そう思ってひとりにやけていると。


「どっちがいい?」


差し出されたのは、カップのふたつのアイス。


シャリシャリ系のやつだ!


「えーっ、グレープフルーツもおいしそうだけど、やっぱりストロベリーも捨てがたいなあ」