「えっと……あの……」


遅いって。


まって、まって。


朔くん、寝てたんじゃないの!?


「休みの日は、小春起こしに来ないじゃん。だから、さ」


「え……」


「いつまで経っても起きてかない作戦、大成功」


イジワルな笑いを見せ、私を抱きすくめる朔くん。


「やっと、堂々とこういうこと出来るんだから」


「ひゃっ」


「なんかその声、そそられる」


「ちょ、待って……」


ベッドの中で、こんな。


いつも私はぬいぐるみって割り切ってたけど、今日のこれはそれじゃないよ!


心の準備が必要だって……!


「もう無理、我慢できない」


「待って、朔くん、落ち着いて」


「俺は落ち着いてるけど?」


「じゃ、じゃあ離してっ……!」


「やだ、ムリ、離さない、もう限界。俺が今までどれだけ我慢してたと思ってんの?」