「……っ、」


俺を見つめる目が、一層見開かれる。


なんでこんなこと聞いたのか、俺自信が一番わかんねえ。


ドクン……ドクン……。


なんとも言えない空気が俺たちの間に流れ、耐えられなくなった俺はパッと目をそらした。


「家事は分担の約束だし、今日は俺がやる」


そのまま小春の手からスポンジを奪い、皿を洗い始める。


「うん……じゃあ、お願いします」


小春は、ゆっくりキッチンから出て行った。