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休憩時間中、あたしたち4人は古い校舎へと移動してエレベーターの前に立っていた。


「このボタンが光ったんだな?」


充弘があたしへ質問しながら、答えを待つこともなくボタンを押した。


ボタンはカチッと音を立てるが光らない。


「やっぱり、反応してないんじゃない?」


充弘の横から一穂が言う。


「そうなのかな……?」


昨日は確かに聞こえて来たエレベーターの音も、今はなにも聞こえてこなかった。


「それとも、放課後にならないと動かないとかな?」


まだ怪談話しを続けたい幸生が、わざと低い声を出して言う。


「放課後、1人の時にだけ動くんだ。エレベーターの扉が美知佳の前で開いた瞬間、中から幽霊が!!」


脅かそうとしてあたしの肩をドンッ!と叩く幸生。


でも、さすがにそんなことじゃ驚かない。


あたしは幸生を睨み返してやった。