「フフフッ。

ハハハッ、ハハハッ。

ねぇ、紗栄子。

せっかく蘇ったのにすぐに死ぬってどんな気持ち?

負け犬はやっぱり負け犬よ。

私のように選ばれた人間にはなれないの」



紗栄子は薄れ行く意識の中で晴江の声を聞いていた。



自分はこの村上晴江に復讐するために蘇ってきたはずなのに、その復讐を果たせずにまた死ぬのだろうかと思うと悔しかった。



そして紗栄子はこの復讐が終わるまでどうしても生きていたいと神に願った。



するとそのとき、紗栄子の頭の中であの奇跡の科学者、生神亮治の声が聞こえていた。



『紗栄子、お前の復讐が成功するために、私がお前にこの薬を注入してやる。

この薬の名はエデン。

別名は不死の薬だ。

エデンの力さえあれば、脳を損傷しない限りお前は死なない。

お前が強い目的意識さえ持っていれば、お前は何度でも立ち上がれるんだ。

紗栄子、憎い奴らを皆殺してこい。

お前はそのためにこの世に帰って来たのだから』