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家に戻ると両親が駆け寄って来た。


今まで何をしていたのか。


どうして怪我をしているのか。


無事でいたのか。


様々なことを質問責めされたけれど、あたしは何の返事もできずに自室へと向かった。


部屋の中にはあたしの学生鞄が置かれている。


千恵美がご丁寧にも返しに来てくれていたみたいだ。


それを見てあたしは笑みをこぼした。


自分で監禁しておきながら『これ、ノドカの鞄です。机に置きっぱなしにされていました。早く見つかるといいですね……』なぁんて嘘をついている様子がありありと浮かんできた。


あたしは鞄を壁に投げつけて、ベッドに思いっきりダイブした。


千恵美はあたしが想像している以上に度胸が据わっているみたいだ。


その上、性格がひん曲がっている。


「今に見てろよ……」