トイレ内で下着姿の写真を撮影して出て来ると、すぐ近くの保健室から悲鳴が聞こえてきた。


あたしと敦美は目を見交わし、弾かれたようにかけだした。


「どうしたの!?」


そう声をかけながらドアを開いた瞬間、真っ赤な血が目に飛び込んでいた。


何人もの生徒たちが床に座り込んだまま、体を切り刻まれて死んでいる。


その横に腰をぬかしたように座り込んだ女子生徒が1人いた。


「窓が開いてる!」


敦美が叫ぶと同時に、ドアを閉めた。


「ダメだよ敦美! さっきの悲鳴を上げた子を助けないと!」


「無理だよ! だって……足、なかったじゃん」


敦美が震える声で答える。


「え……?」


「あの子、足がなかった。風に切られたんだよ」


「でも……どうして……?」


悲鳴を上げたから助けを求めているのだと思ったけれど、違うのだ。