「え、でも……」


「大丈夫。叔父さん叔母さんにはちゃんと伝えてあるから」


そう言われて少しだけ安堵した。


家の家事をしなかったあげく、人の家に泊まるなんて、言語道断だ。


「無理してないかい?」


事情を知っている透のお父さんも心配してくれている。


「大丈夫です」


あたしはそう言ってほほ笑んだ。


こうして理解して、あたしを支えてくれる人がいる。


それはあたしにとってとても大きなことだった。


「辛くなったらいつでも家に来いよ」


そう言ってくれる透に、あたしは心から感謝したのだった。