「何してんだよお前ら!」


見かねた隆二が声をかけてくる。


朱里ちゃんが必死に隆二に助けを求める。


その時だった……。


カンッと音がして何かが床に落下した。


それは夕子のスカートのポケットから出て来たのもで、なんの変哲もないごく普通のペンだった。


夕子がハッと息を飲む。


あたしは目を見開いて落下したペンを見つめた。


あれだ……!!


咄嗟に手を伸ばしていた。


こんなペンを使っていた覚えはなかった。


でも、心の中の自分がこれだと叫んでいる。