翌日、僕は言った通り2人を連れて道場に来ていた。
「一番手は僕と平助ね」
「「“一番手”??」」
「うん。次は平助と君」
そう言って彼女を指さした。
「え、ちょ、総司、環奈女の子だよ??」
「この子も十分強いよ。平助、負けちゃうかもね〜」
と、僕はからかうような笑みで平助に竹刀を渡すと、彼はぽかんとした表情で彼女を見つめた。
「ほら、始めるよ」
「あ、おう」
「審判出来るでしょ?」
「あ、はい!!」
慌てて審判の位置に着いた彼女は、交互に2人を見て「用意…はじめ!」と合図をかけた。
その合図とともに平助が飛び出してきた。