すぐにメイドがひとりやってきて、お茶を入れていった。
「片づけは明日でいいよ。しばらくこの部屋には近づかないように」
「はい、失礼いたします」
ケネスに微笑み、メイド下がるとすっかり静かになった。人払いをしているのだ。
向かいに座ったザックとケネスは「さて」とかしこまってロザリーを見つめる。
「あの、……話って」
「昼間のことだ。君の耳には届いていただろう? 護衛たちが俺のことを何と呼んだか」
確認するようにザックの視線がロザリーを捉えた。
「『殿下』……ですよね? 聞き間違いではないのですよね? ザック様はもしかして」
「そう。彼はこの国の第二王子、アイザック=ボールドウィン殿下だ」
前のめりになったロザリーに正解を教えたのはケネスだ。
予想していたものの、いざ言い切られてしまえば疑いたくなる。だって王子が一介の伯爵家でのんびりと過ごしているなんて誰も思わない。まして気軽に街に降り、庶民と触れ合ったりしているなんて。
「本当……なんですか?」
「まあね。事情があって、我が伯爵家で彼を預かっている。君に知られてしまったのは予定外だったが仕方ない。彼の正体は秘密にしているんだ。俺たちとともに秘密を守ると誓ってほしい」
ケネスが説明している間中、ザックは無表情のままだ。
ロザリーは胸がざわついたまま、秘密を守るという意味で何度も頷いた。
「片づけは明日でいいよ。しばらくこの部屋には近づかないように」
「はい、失礼いたします」
ケネスに微笑み、メイド下がるとすっかり静かになった。人払いをしているのだ。
向かいに座ったザックとケネスは「さて」とかしこまってロザリーを見つめる。
「あの、……話って」
「昼間のことだ。君の耳には届いていただろう? 護衛たちが俺のことを何と呼んだか」
確認するようにザックの視線がロザリーを捉えた。
「『殿下』……ですよね? 聞き間違いではないのですよね? ザック様はもしかして」
「そう。彼はこの国の第二王子、アイザック=ボールドウィン殿下だ」
前のめりになったロザリーに正解を教えたのはケネスだ。
予想していたものの、いざ言い切られてしまえば疑いたくなる。だって王子が一介の伯爵家でのんびりと過ごしているなんて誰も思わない。まして気軽に街に降り、庶民と触れ合ったりしているなんて。
「本当……なんですか?」
「まあね。事情があって、我が伯爵家で彼を預かっている。君に知られてしまったのは予定外だったが仕方ない。彼の正体は秘密にしているんだ。俺たちとともに秘密を守ると誓ってほしい」
ケネスが説明している間中、ザックは無表情のままだ。
ロザリーは胸がざわついたまま、秘密を守るという意味で何度も頷いた。



