「舐めてなんかいない。俺たちはただ真実を伝えに来ただけだ」
碧斗の言葉にピタリと足を止める下っ端達は私たちの間にある事情をよく知らないみたいだった。
「真実?なんのことだよ!」
「無駄な争いは何も生まない」
「はぁ?!さっきから意味わかんねぇんだよ!!」
そう言って下っ端達がもう一度腕を振り上げたとき、幹部室から隼人達がでてくる。
「おいっ!やめろお前らっ!」
「隼人さん…」
まだこの状況を掴みきれていない王嵐は困惑と険悪で顔を歪める。
「お前ら何しに来たんだよ?!牙龍様は日付も分かんないのか?!!」
そんな空気を切り裂くように悠が声を荒らげる。
挑発とも取れるその言葉は苛立ちに任せて出てきたものだろう。



