碧斗を先頭にゆっくりと前を進み出す。
ここにいるのは私と
碧斗、俊、朝陽、夕陽、尚登
の6人だけ。
下っ端のみんなは居ない。
みんなどきどきしながら牙龍の倉庫で待機してくれている。
敵陣地に乗り込むには少なすぎるこの人数。
そしてこの時間帯。
私達は戦いに来た。
だけど、殴って蹴ってと傷を付け合うつもりは無い。
私は、私達は傷つけ合う抗争は望まない。
真実を伝えに
偽りの真実を変えに来たのだ。
前に進むために。
碧斗からはじめて今日のことを聞いた時は驚いた。
だけど、それと同時にとても嬉しかった。
抗争を望まない私に気づいて寄り添ってくれたから。