ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



「それで碧斗達はどうするの…?」


まなみに対して『どうして?』という気持ちは尽きないけど…


深呼吸をして一旦気持ちを落ち着かせてからもう一度口を開く。


まなみは何がしたいのだろうか。

そんなに私が憎いのだろうか。

私は自分でも分からないうちにまなみを傷つけてしまったのだろうか。


それでもまなみの思惑どうり私が王嵐から追放された今、隼人達の信頼を裏切るようなことをしてまで牙龍を傷つける意味なんてもう無いはずなのに。


牙龍は関係ないからやめてとは言えない。

だって、私を救ってくれたのは牙龍のトップ達なんだから。
これを言ったら逆に私が牙龍のみんなを傷つけることになるっていうことはもう分かってる。