ねぇ、信じてよ。〜捨てられたお姫様〜



碧斗はいつも私の心を読み取ってしまう。

そして、いつだって碧斗は私を救う言葉くれるんだ。


「ねぇ、聞いてもいい?裏で手を引いていた女の正体。」



「ああ」


恐る恐る私が聞くと碧斗はそれにしっかりと頷いてくれる。

それからチラッと碧斗が俊に目配せをすると俊が口を開く。


いつも俊は碧斗が目配せをしただけで、碧斗の言いたいことが分かってしまう。

いつも思うんだけど、テレパシーでも2人で飛ばしあってるんじゃないかなって。



「牙龍に何度も闇討ちすることを命じていたのは

…斎藤まなみです。」


まなみ…

何となくそうなんじゃないかなと思っていた人物だけど

本当に黒幕だったことに衝撃を受ける。